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古道具 ほんなら堂

楠章子  毎日新聞社  2008

「まめだのせっけん」「ガラスびんのしずく」「にじ色のこな」「かけた茶わん」の4編からなっている。
物語の主人公は、いずれも小学4年生の女の子。
大人に近づきつつあるが、自分の気持ちをうまく表現できない、そんな微妙な年齢。
そして、共通して登場するのが、ふしぎでちょっと不気味な古道具屋の燈花さん。

ボケてきたおばあちゃんにどう接したらいいのか、わからない。「まめだ・・」
自分を心配してくれるのはわかるが、お父さん、うっとうしい。「ガラスびん・・」
お友達がイジメにあっている。助けたいのに、その空気がこわくて、なにもしてあげられない。「かけた茶わん」
どの子も優しくて、いい子だ。
しかし、どんないい子でも、心の奥底には、負の部分がある。
負の部分は、取り扱い注意だ。とくに、この年代の子は。
燈花さんは、そのひだにひそんだ負の部分を、ふっと息をふきかけて払ってくれる。
ふんっと鼻をならして、無愛想に糸口をしめすことで・・・
あとは自分でかんがえなはれ。と。

このキャラ、好きだな。
だって、実際に、一歩ふみだすのは本人だもの。
本人がちゃんと納得し、自分で解決しなくては、なんにも身につかないもの。

そして、3編とはちょっと傾向がちがうのが、「にじ色のこな」
古い鏡台を通路にしてやってきた異界の子とふれあう物語は、ちょっぴり甘くてせつない。

読み手も、それぞれの人物と一緒にとまどったりおどろいたり、そして、燈花さんに叱られたり・・・そして、最後にほっとする。
とても上質で後味のいい作品。

ほんなら堂には、まだまだ不思議なアイテムがいっぱいありそう。
行って見たい。ちょっとこわいけど。。。。
こんな店構えです ↓

古道具 ほんなら堂古道具 ほんなら堂
(2008/05/24)
楠 章子

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コメント

 
わたしも読みました!
すごくすごく良かったですね!
読み終わった後に、心に満足感が広がりました。
いい作家さんだなぁと思いました。

TBさせていただきましたが、今回はうまくできたかどうか…。v-32
*あくびさん
とっても細かいところまで目配りができて、筆者の優しさ、奥ゆかしさがじんわり滲み出た本でしたね。
挿絵も、燈花さんやお店の雰囲気がぴったり!

TBは、貼れるところと貼れないところがあるみたいだけど、ごめんなさい。よくわからないのです。
あ…やはり、TBできてなかったですね…。残念…。

>筆者の優しさ、奥ゆかしさがじんわり滲み出た本

わたしも、水玉さんの優しさをすごく感じられる作品だと思いました。
心が満ち足りました。
どうしてなんでしょうね。
ブログ同士で相性があるみたい。
こっちからTB送ります。ポチ。
TBありがとうございました。
こちらからできなくてごめんなさいv-9
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