三婆の旅 2
昨日とは一転して、朝から晴天。
朝風呂に入り、朝食がすむと、もうじっとしていられない貧乏性三婆。
早速、行動開始(こういうところ、老母そっくりで、われながらいやになる。恐るべしDNA)
まず、アカオハーブ&ローズガーデン。
熱海は、ほんとうに傾斜のきつい坂の町だが、ここも、急な傾斜地に庭が広がっていて、園のバスで、一番てっぺんまで運ばれ、そこからゆるゆると坂を下りながら、イングリッシュガーデンとかハーブ園などの区域を見てまわるようになっている。

色ごと、種類ごとに美しく植栽されたハーブガーデン。

イングリッシュガーデン、ローズガーデンは、丈や色、種類の異なる草花を混ぜ植えしてあって、いかにも自然風な庭。でも、もちろん、とてもよく整備、手入れされている。
そして、急坂の上だけあって、眼下に駿河湾、遠くに初島(天気がよければ、伊豆七島まで)が眺められる。
実は、それほど期待していなかったのだが、ここは予想外に楽しめた。
続いて、「起雲閣」。
大正時代、海運王と呼ばれた内田信也によって純和風の別荘として建てられ、昭和に入って鉄道王根津家一郎(美術コレクションが根津美術館となっている)所有となり、アールデコ調やイギリスチューダー様式など取り入れたとってもモダンな洋館の離れが増築された。
戦後、金沢出身の桜井氏によって、広い庭を囲むように、内田時代、根津時代の建造部分をうまーくつないで増築され、高級旅館「起雲閣」として生まれ変わった。

つまり、どの部屋、どの浴室からも、この庭が眺められ、しかも、対する側の部屋までは見えないようになっていたのだな。
大小の岩、松、ツツジなどの樹木に泉水をめぐらしたお庭は、仰々しさがなく、とっても穏やかなしつらえ。
旅館となってからは、志賀直哉、山本有三、谷崎潤一郎、三島由紀夫、太宰治などの文豪や画家たちに愛され、
(太宰の「人間失格」はここで執筆されたという)
また、著名人の新婚旅行先をしても利用された、という由緒ただしき建物。
つい数年前、旅館を廃業し、市に寄贈され、現在は別荘だった部分と庭を一般公開、旅室として戦後増築された部分は、展示会や会合などの公共施設として利用されている。
団体旅行客の激減で方向転換を迫られている熱海としては、観光資源として、願ってもない目玉なのではなかろうか。
熱海を訪れる予定のある方、ここは必見ですよ!

ステンドグラスの天井、床はタイル張りのサンルーム。

格天井、中国風の欄間、寄木の床。
そして、壁紙とカーテンは龍村織物(ちょっと奥さん!龍村ですよ、龍村。ほんの数十センチのテーブルセンターが一万円もするような)

イギリスチューダー風、がっしりした木組みと石の床。暖炉の上にあるのは、ガンダーラ遺跡の飾り物。
当時は本物だったが、遺失したため、これは復元したもの。
実物が出てくれば、世界的文化財だとか。
根津別荘の部屋は、和漢洋をミックスした特異な様式だが、それがまったく違和感なく、レトロでモダンな味をだしているのは、施主の財力はもちろんのこと、センスのよさ、教養の高さがあってこそ。というのが、よくわかる。
古い、保存状態のいい建物好きな私としては、すっかりツボにはまってしまった。
と、興奮さめやらぬ三婆は、海岸を歩き、事前の予定にはなかった遊覧船に乗船し、海側から熱海や錦ヶ浦を眺める。
ネットで情報収集しておいたレストラン「クレール」で遅めのランチをとり、来宮神社で大楠のご神木を拝観して、すべての行程、無事終了。
おつかれさまでした。
家族のあれこれの合間をぬって、また、遊ぼうね。
朝風呂に入り、朝食がすむと、もうじっとしていられない貧乏性三婆。
早速、行動開始(こういうところ、老母そっくりで、われながらいやになる。恐るべしDNA)
まず、アカオハーブ&ローズガーデン。
熱海は、ほんとうに傾斜のきつい坂の町だが、ここも、急な傾斜地に庭が広がっていて、園のバスで、一番てっぺんまで運ばれ、そこからゆるゆると坂を下りながら、イングリッシュガーデンとかハーブ園などの区域を見てまわるようになっている。

色ごと、種類ごとに美しく植栽されたハーブガーデン。

イングリッシュガーデン、ローズガーデンは、丈や色、種類の異なる草花を混ぜ植えしてあって、いかにも自然風な庭。でも、もちろん、とてもよく整備、手入れされている。
そして、急坂の上だけあって、眼下に駿河湾、遠くに初島(天気がよければ、伊豆七島まで)が眺められる。
実は、それほど期待していなかったのだが、ここは予想外に楽しめた。
続いて、「起雲閣」。
大正時代、海運王と呼ばれた内田信也によって純和風の別荘として建てられ、昭和に入って鉄道王根津家一郎(美術コレクションが根津美術館となっている)所有となり、アールデコ調やイギリスチューダー様式など取り入れたとってもモダンな洋館の離れが増築された。
戦後、金沢出身の桜井氏によって、広い庭を囲むように、内田時代、根津時代の建造部分をうまーくつないで増築され、高級旅館「起雲閣」として生まれ変わった。

つまり、どの部屋、どの浴室からも、この庭が眺められ、しかも、対する側の部屋までは見えないようになっていたのだな。
大小の岩、松、ツツジなどの樹木に泉水をめぐらしたお庭は、仰々しさがなく、とっても穏やかなしつらえ。
旅館となってからは、志賀直哉、山本有三、谷崎潤一郎、三島由紀夫、太宰治などの文豪や画家たちに愛され、
(太宰の「人間失格」はここで執筆されたという)
また、著名人の新婚旅行先をしても利用された、という由緒ただしき建物。
つい数年前、旅館を廃業し、市に寄贈され、現在は別荘だった部分と庭を一般公開、旅室として戦後増築された部分は、展示会や会合などの公共施設として利用されている。
団体旅行客の激減で方向転換を迫られている熱海としては、観光資源として、願ってもない目玉なのではなかろうか。
熱海を訪れる予定のある方、ここは必見ですよ!

ステンドグラスの天井、床はタイル張りのサンルーム。

格天井、中国風の欄間、寄木の床。
そして、壁紙とカーテンは龍村織物(ちょっと奥さん!龍村ですよ、龍村。ほんの数十センチのテーブルセンターが一万円もするような)

イギリスチューダー風、がっしりした木組みと石の床。暖炉の上にあるのは、ガンダーラ遺跡の飾り物。
当時は本物だったが、遺失したため、これは復元したもの。
実物が出てくれば、世界的文化財だとか。
根津別荘の部屋は、和漢洋をミックスした特異な様式だが、それがまったく違和感なく、レトロでモダンな味をだしているのは、施主の財力はもちろんのこと、センスのよさ、教養の高さがあってこそ。というのが、よくわかる。
古い、保存状態のいい建物好きな私としては、すっかりツボにはまってしまった。
と、興奮さめやらぬ三婆は、海岸を歩き、事前の予定にはなかった遊覧船に乗船し、海側から熱海や錦ヶ浦を眺める。
ネットで情報収集しておいたレストラン「クレール」で遅めのランチをとり、来宮神社で大楠のご神木を拝観して、すべての行程、無事終了。
おつかれさまでした。
家族のあれこれの合間をぬって、また、遊ぼうね。
三婆の旅 1
関東圏在住の長姉、浜松に住む次姉、そして、私の三姉妹(三婆)は、老母のこともあり、頻繁に連絡しあっている。
「たまにはどこか温泉にでも行きたいね」
「両方から落ち合えて、乗り継ぎがなくて、のんびりできるところ」
「熱海って、行ったことがない」(次姉)
「立ち寄ったことはあるけど、泊まったことはない」(長姉と私)
ということで、熱海に決まり。
ネットに強いわたしが情報収集、宿の手配などをする。
明け方からの激しい雷雨も、駅でおちあうころにはすっかりやみ、まずは「MOA美術館」へGO!
企画展は古代エジプト展。
膨大な数の展示物に、え、これもMOA所蔵?!
と思ったが、どうやらいろんなところから借り受けたものらしい。
そりゃ、そうだよね。
常設展示は、レンブラント、モネなど。日本では小林古径、横山大観、上村松園など。
あとは伊万里など。
これは十年ほど前に来たとき、見覚えがある。
館内のレストランで昼食をとり、一休みしてから庭園を散歩する。
手入れの行き届いたお庭。雨上がりで、木々の緑がみずみずしい。
茶席でお抹茶をいただく。
あちこちの自治体が財政難から、文学館、美術館、ホールなどの維持運営に困っているけど、こういう宗教団体にお願いすればいいのにね。橋下さんに提案してみようかしらん。
(というのは、もちろん、冗談ですよ)
MOAのあとは「池田満寿夫&佐藤陽子、創作の家」へ。
ふたりそろぞれのアトリエ、居室、サロンなどが、そっくりそのまま公開展示している。
池田満寿夫は、わたし的には版画や挿絵が印象深いが、陶芸、オブジェ、文学へと活動の幅をひろげていった足跡がたどれる。
・・・もう少し長く生きていれば、あるいはどれか一つに絞っていれば、もっと彼の世界を確立できたのではないか、と素人ながら感じたことであった。
ということで?1966年、ビエンナーレで衝撃のデビューを果たしたころの作品を写したスカーフを購入。

夕方早めに、古屋旅館に投宿。

この門は、黒澤映画『影武者』で使用した門を移築したもの。
(って、私、観てないんだけど)
第一に予算(費用対効果という意味で、適当かどうか)、それに、タクシー移動だからあまり中心部から離れていないところ、料理がおいしいところ、などの条件でネットであれこれ検索してここに決めたのだが、アタリだった。
建物は新しいが老舗だからロビーや廊下、室内に余計な装飾がなく、落ち着いた静かな雰囲気があり、そのうえ、部屋に風呂のない設定で予約したのだが、空室があるということで、風呂付に変更してくれるという気配り。

料理は、ネットでの評判通り、京懐石ふうで上品な味付けだった。
いわゆる温泉旅館の、数ばっかりのゴテゴテではイヤだもんね。
どれも、おいしゅうございました。
とうことで、三婆、満足、満足。
ゆーっくり、ノンビリ、温泉気分を楽しんだ。
「たまにはどこか温泉にでも行きたいね」
「両方から落ち合えて、乗り継ぎがなくて、のんびりできるところ」
「熱海って、行ったことがない」(次姉)
「立ち寄ったことはあるけど、泊まったことはない」(長姉と私)
ということで、熱海に決まり。
ネットに強いわたしが情報収集、宿の手配などをする。
明け方からの激しい雷雨も、駅でおちあうころにはすっかりやみ、まずは「MOA美術館」へGO!
企画展は古代エジプト展。
膨大な数の展示物に、え、これもMOA所蔵?!
と思ったが、どうやらいろんなところから借り受けたものらしい。
そりゃ、そうだよね。
常設展示は、レンブラント、モネなど。日本では小林古径、横山大観、上村松園など。
あとは伊万里など。
これは十年ほど前に来たとき、見覚えがある。
館内のレストランで昼食をとり、一休みしてから庭園を散歩する。
手入れの行き届いたお庭。雨上がりで、木々の緑がみずみずしい。
茶席でお抹茶をいただく。
あちこちの自治体が財政難から、文学館、美術館、ホールなどの維持運営に困っているけど、こういう宗教団体にお願いすればいいのにね。橋下さんに提案してみようかしらん。
(というのは、もちろん、冗談ですよ)
MOAのあとは「池田満寿夫&佐藤陽子、創作の家」へ。
ふたりそろぞれのアトリエ、居室、サロンなどが、そっくりそのまま公開展示している。
池田満寿夫は、わたし的には版画や挿絵が印象深いが、陶芸、オブジェ、文学へと活動の幅をひろげていった足跡がたどれる。
・・・もう少し長く生きていれば、あるいはどれか一つに絞っていれば、もっと彼の世界を確立できたのではないか、と素人ながら感じたことであった。
ということで?1966年、ビエンナーレで衝撃のデビューを果たしたころの作品を写したスカーフを購入。

夕方早めに、古屋旅館に投宿。

この門は、黒澤映画『影武者』で使用した門を移築したもの。
(って、私、観てないんだけど)
第一に予算(費用対効果という意味で、適当かどうか)、それに、タクシー移動だからあまり中心部から離れていないところ、料理がおいしいところ、などの条件でネットであれこれ検索してここに決めたのだが、アタリだった。
建物は新しいが老舗だからロビーや廊下、室内に余計な装飾がなく、落ち着いた静かな雰囲気があり、そのうえ、部屋に風呂のない設定で予約したのだが、空室があるということで、風呂付に変更してくれるという気配り。

料理は、ネットでの評判通り、京懐石ふうで上品な味付けだった。
いわゆる温泉旅館の、数ばっかりのゴテゴテではイヤだもんね。
どれも、おいしゅうございました。
とうことで、三婆、満足、満足。
ゆーっくり、ノンビリ、温泉気分を楽しんだ。
| HOME |


